こんにちは、私です。
かなりお久しぶりです。
そして、明けましておめでとうございます。
今年は漫画語りyearにしたいなと思い、はせ参じましたよ。
少女漫画、少年漫画、青年漫画ジャンル問わずぬるりと語っていきたいと思いますので、どうぞお願い致します。
さぁ、本日語っていく内容は、「残り一日で破滅フラグ全部へし折ります ざまぁRTA記録24Hr」です!
作品基本情報
作品名 | 残り一日で破滅フラグ全部へし折ります ざまぁRTA記録24Hr. |
著者 | 画・キャラクター原案 天城望(あまぎのぞむ)先生 原作 福留しゅん(ふくとめしゅん)先生 |
出版社 | フロースコミック(KADOKAWA) |
巻数 | 全3巻(完結) |
YouTube解説
あらすじ
舞台は、大陸半島に位置する「タラコネンシス王国」という、中世ヨーロッパ風な国。
そこでは国の名前から見てわかる通り、「王政」となっておりまして、身分制度もしっかりある世界観となっています。
身分爵位としては、公侯伯子男騎のピラミッド構造となっていて、その上に王家がいるという構造ですね。
この作品は、そのピラミッド構造の中でも王家の次に強い公爵家と、王家との関係を中心としたお話となっています。
この「タラコネンシス王国」では、三大公爵家ということで、3つの公爵家が存在しています。
で、王家は、安定的に国を運営し、より国を強く保つために、王家と三代公爵家の結婚を「国の慣例」として執り行ってきました。
そして、この時代においての、王家王太子であるアルフォンソとの婚姻は、このお話の主人公である美少女、アレクサンドラがいる公爵家が対象となっていました。
そのため、アレクサンドラは小さな頃から王妃となるべく、必死の思いで、王妃教育をこなし日々頑張っていたんですね。
しかも、悪役令嬢関係でよくある「初めて会った時、王太子に一目惚れして執着した」…とかいう展開ではなく、王太子と初めて会ったときに、「何も特別な感情を抱かなかった」らしいんです。
好きな人とか、好きなもの、好きなことに対しては、やっぱり人って頑張れるじゃないですか。
それが無い中で頑張らないといけないって、なかなか今後の人生としてハードモードになりますよね。
だから、アレクサンドラは、あえて自分で王太子を好きになるように、自己暗示をかけていったんですね。
好きになれば、頑張れるし、幸せになれると信じて。。。。。
で、実際努力の末、王太子のことを心から愛するようになったんですよ。
まぁ、そうやって、努力して、好きになって、義務を果たすために王妃になろうとしているからこそ、見返りや今後のことを考えるじゃないですか。
なので、相手である王太子にも「愛されたい」と、アレクサンドラは願うようになったんですね。
事実、途中までは仲睦まじい婚約者同士だったんです。
ただ、王国の学園に入学して、学生になってから、一人の女子生徒が出張ってくるんですよ。
名前は、ルシア。
アレクサンドラは「芋女」と言っている平民上がりの男爵家の家系に生まれた可愛らしい女子生徒なんですが、学園の中でアレクサンドラに突っかかってくるんですよね。
「アレクサンドラ様はアルフォンソ様を王太子としてしか見ていないんです!」
そう言われたアレクサンドラは、もう怒り心頭で激おこプンプン状態になるんですよね。
この言葉があまりにも、アレクサンドラの「努力」であったり「あり方」であったり、その延長にあった「愛」であったりだとかを冒涜していたから、ですよね。
言った方はそのつもりがなかったとしても、受け手側が人格否定だと捉えたら、その時点でもうプッツンとキレてしまうわけですよ。
しかも、ルシアはアルフォンソに色目を使って仲良くして、アルフォンソもそんなルシアに傾倒しているということで、もう耐えられない!
そんなこんなで、アレクサンドラは、ルシアのことをわかりやすくいじめたんですよ。
悪口言ったり、制服をボロボロにしてみたり、最終的には未遂だったとはいえ、暴漢を雇って襲わせようとしたりと、色々手酷いことをしてしまっていたんですね。
ただ、性別関わらずではありますが、嫉妬や悪意って、自分たち やっている方は良くても、周りから見たら全然気持ちよく無いんですよね。
不快に感じられてしまう。
そのせいで、アルフォンソはアレクサンドラからどんどん離れていって可愛い可愛いルシアにばっかりイチャイチャするという悪循環となってしまいます。
最終的に、アレクサンドラはアルフォンソから敵意を向けられるまでに至ってしまったんですね。
そんな中、学園で交流会が明日に催されて、その際に、公の場で、堂々とアルフォンソがアレクサンドラの悪事を公表し、自分の正当性を意識付けさせた上で、その数々の悪事を理由に、アレクサンドラとの婚約を破棄する算段をしていることがわかります。
…で、アレクサンドラが
「そんなの認められるわけないじゃない!」
っと自分の部屋で一人めちゃくちゃプンプンしていたときに、めまいが急にしだして、前世の記憶がブワワっと蘇ります。
まぁ、ここは転生ものお約束の感じなんですが、過去はラノベや漫画、ゲームが好きな地味系OLだったということと、今のこの「アレクサンドラ」というキャラクターは、前世でやっていた「どきエデ」という乙女ゲームに出てきたライバルキャラだったということが、この時点でわかります。
しかも、現在ルシアの攻略しているキャラクターを思い出してみると、なんと、逆ハーレムエンドという、対象キャラ全員攻略されているルートに入っているということが明らかになります。
この、逆ハーレムエンドは、ルシアはアルフォンソと結ばれるけど、他の攻略対象はずっとルシアにメロメロとなっているという「ヒロイン王女 爆誕エンド」らしいです。
で、そのルートの場合、ゲーム上ではアレクサンドラとしては、ルシアの慈悲深さによって和解し、生涯固い友情で結ばれる「友情エンド」となっているんですね。
死ぬわけではなく、娼婦に売りに出されるでもないんですが、アレクサンドラとしては、過去あんなに耐え難い人格批判をした相手と友情エンドとなること自体「死よりも耐え難い状況」なんです。
和解? あの芋女と? そんなことはありえない! 絶対に許しなんかこうものですか!!
このことに気づいたのが、断罪されるであろう交流会の24時間前!
この状況を打破するために、どうするのか。
完全にチェックメイトのこの状況でどうひっくり返すのか?
そんなこんなで、そんな感じで、アレクサンドラは頭の中でやることを整理しながら、自分の破滅フラグをすべてへし折るために、早々に実行や根回しに奔走していく・・・だいたいそんな感じ。
感想
一言で言うと、「疾走感…!!!」それに尽きる・・・・・!!!
そして、イラスト!!表紙が!!!!美しい!!!!
話の流れと合わせて表紙が赤から青に移り変わっていく感じの配色もまた良き・・・!!!
美しいし、非常に男性でも入りやすい作画になっているのではないでしょうか!!
もちろん表紙だけではなく、本編も素晴らしい作画で、美女だけでなく親父キャラまできちんとステキに描いていて素晴らしいの一言です。
主人公の魅力的なお風呂シーンなんかもあって、ね。
男性陣の方々にも、いろんな意味でワクワク読める作品ではないかなと思っています。
そして、このタイトルですよ。すごいですよね。
・タイムリミット → 24時間
・目標 → 破滅フラグへし折る
・展開 →ざまぁ展開
ってことで、時間、目標、展開がこの中に全部詰め込まれていますよ。
非常に疾走感があって、わかりやすい!
そしてこのお話ですね。
上に立つ人が一つの目的目標に対して、どう対応していけばいいのかというポイントがぎゅっと詰まっているんですよね!
私なんぞの社会人歴そこそこあるおばちゃんからしたら、このお話に関して、最初に言ったように、目的目標に向けて、時間を把握した上で、それを達成するための計画作り、そして事前ネゴ、調整等を実行していく力や、物事を関連付けてそれぞれのタスクをこなしていくと言うこと。
また、仲間に引き入れた人物(イシドロやセナイダなど)に対してもそうでしたが、必要に応じて得意な人にタスクを振っていき、自分で対応しなければならないものだけに集中する判断が、もうまさに仕事上で誰でも必要なスキルだなぁなんて思いながら、楽しく読ませていただきました。
あと、アレクサンドラの冷静な態度での討論ですよね。
結局話し合いの場で負けるのは、感情を表に出して会話した方なんですよね。
この作品中に出てくる、大商人の息子のマリオや王太子アルフォンソ、ビビアナなんて、最初からもう自分の怒りなんかの感情むき出しにしながら話をしてきたのなんていい例なのかなと思います。
なので、会話中自分の怒りの感情が出てしまうことはもちろんあるとは思うのですが、なるべくアンガーマネジメントなんかしつつ、なるべく冷静に論理立てながら会話していけばいいんでないかな…なんて思います。
そういう点で、今会社で頑張って活躍している女性はもちろん、男性にも是非見ていただきたい作品になっているなと思いました。
ほなまた〜ノシ
コメント