今日は、「ベル・プペーのスパダリ婚約 ～「好みじゃない」と言われた人形姫、我慢をやめたら皇子がデレデレになった。実に愛い！～」を紹介させてください!
あらすじ
こちらは、「美しい人形」と言う意味で「ベル・プペー」とあだ名されるも、中身は、包容力と豪胆さと傲慢さを持ち合わせたイケメンスパダリな公爵令嬢レティシアと、素行に難あり＆『赤目の呪いの皇子』と噂されるも、中身は知的で不器用ながらも優しいジルベールの、ラブロマンス作品です。
内容としては、ベル・プぺーと言われている人形姫レティシアが、公爵家と帝国の皇族とをつなぐために、呪われた赤目の王子ジルベールと婚約を結ぶところから始まります。
建国記念式典のタイミングで初めてきちんと顔を合わす二人なんですが、最速、ジルベールがレティシアを強く拒絶します。
レティシアは、ジルベールのそんな拒絶する様子を見ながら、
●彼が実際どういう性格をしているのか
●彼にどう対応をしていくのが1番か
●彼にはに暗い噂があるが、本当のことなのか
を見極めようとします。
結果的に、式典中になんやかんやあって、ジルベールが目をかけている娼館に一緒についていくことになるんですよ。
初めて行った娼館。
淫らな場所なのだろうか。
そんな興味をもってついて行くと、そこが天国なんだわw
奥の部屋には、娼館らしい機能ももちろんありつつ、多くの人が落ち着いた清潔感のある店内で談話しているような良い空間。
そんな中で、綺麗なお姉さん方が、手ずから食べ物を食べさせてくれたりして、ちやほやしながら、お話したりお世話をしてもらえるからですね。
そんなこんなで、レティシア自体が、娼館をめちゃくちゃ楽しみます。
ちなみにジルベールの方はというと、女の子をはべらせるわけでもなく、淡々と、その場所にいるだけ。
別に女の子を侍らせるのが目的ではない模様です。
しかも店に引っ込んでいって、自分とレティシアの分の美味しそうなオムレツを作ってきてくれるという…
いやはや、とてもよくできる奥さ…んぅぅ、旦那さんですねぇ。
ちなみにジルベールは、過去に毒を盛られた経験があって、それ以降ずっと自分で食べる料理は、自分で調理して食べているそうな。
そのため、クッキー作ったり夕食を作ったりと
、料理スキルがものすごく高いんですよね。
ほんと、いい奥さんである（しみじみ）
いや、レティシアから見れば、旦那さんなわけだが（しみじみ）
閑話休題、そんなこんなで、レティシアが楽しんでいると、昔その娼館によく来ていたという荒くれ者のような底辺冒険者が来店してきます。
どうやら、その冒険者は、無理やりお店に押し入っていきた感じです。
素行が悪く、横柄で暴力的な態度で店員にも接していた冒険者で、昔は店に入り浸っていたんですが、
ジルベールがお店を庇護下においたことにより、最近では店のグレードも上がり通えなくなっていたんですね。
そのため、ジルベールはその冒険者たちに逆恨みされていたようです。
そんな中、貴族の印象入り指示書と金銭が彼らに届いたということで、堂々と乗り込んできてジルベールを連れ出し殺そうとします。
その状況を見て、レティシアが激怒。
レティシアは氷の竜を召喚し、冒険者たちをサクっと制圧。
ちなみに、騒動が起こる前までは、レティシアも大人しく「人形姫（ベル・プぺー）」を演じていたのですが、ここに来て演技をやめ、
「私はあなたの全てを受け入れるつもりだ。だから遠慮なく甘えてくれ。かならず幸せにするよ」
とジルベールに対しガチで口説きにかかりますw
レティシアさん、男前すぎます。
そんな男前なレティシアの状況を見て、ジルベールも口説き落とされて自分の本音を言ってデロデロに甘やかされてしまうのでした。
可愛い男性って、良いよね（しみじみ）
そんな甘えたジルベールの様子を見て、レティシアもメロメロになるというまさに相思相愛の状態となります。
そんな感じで、お互いメロメロになった二人は婚約ではなく、一気に結婚。
この後は、王位継承権問題について、二人で乗り越えていくといったストーリーです。
ちなみに、小説版での文章構成としては、今お話した二人が結婚するまでが、大体1/6程度のボリューム。
そして、結婚後王位継承権問題に対して、対処していくのが5/6割といったところです。
むしろ結婚してからがストーリー的には本番ですねw
本の基本情報
著者は、「朝霧あさき 」先生。
イラストレーター 兼漫画担当は「セレン」先生。
出版社は、「スクウェア・エニックス」。
漫画版は「ガンガンコミックスUP!」で連載されています。
小説版漫画版共に、同じ先生方で作成されている珍しいパターンですね。
尚、こちらは「小説家になろう」でも掲載されています。
また、小説版、漫画版共に出版されています。
ちなみに小説家になろうで掲載されているストーリーに関しては、小説版とで少しだけ話の構成が変わったり内容が少なかったりするので、そこだけ、ご注意ください。
漫画版は、イラストが美麗なので、読んでいてめちゃくちゃ幸せになれるし、繰り返し読むなら漫画版の方が読みやすいんですが、個人的には小説版がおすすめです。
なぜかというと、早くストーリーが知りたいし、キャラクターの個性がダイレクトに伝わるからですw
個人的推しポイント
この作品のキャラクター性を表しているのは、個人的にはやっぱり小説版、194~196頁目のこのシーン。
抜粋してよみあげます。
「私の命が燃え尽きる時が来たならば、即座にあなたの喉を搔き切れ──とね。許可をいただけるか？ 旦那様」
平然と、まるで朝の挨拶を交わすような爽やかさで言ってのける。「死が二人を分かつまでなどと生ぬるいことは言わん。独りが怖いなら私が連れて逝く。
生まれる時は異なれど、死ぬ時は一緒だ。天国だろうが地獄だろうが、その首根っこに縄をつけて私の傍に引き寄せよう」
絶対に、あなたを独りにはしない。
それはレティシアなりの誓いだった。
「ジルベール様、どうか私と一緒に死んでくれ。果ての果てまで共にあろう」ジルベールはレティシアの腕に飛び込み、その小さく力強い身体を思い切り抱きしめた。
「ああ、よろこんで……！」
花開くような笑みとはよく言ったもの。
もう、完全にイケメン妻と独占欲の強いデレ旦那の、逆転カップリングですね!!
いやー、やっぱりここが1番心震えましたよ!!!
最高すぎか!!
この作品の特徴は、作者さんが実際小説版あとがきでも仰られている通り、兎にも角にも「性癖詰め込みパック」です。
なんせ、最強のスパダリヒロイン×不遇な頭脳派デレデレ皇子のカップリング。完全に女の子攻めです。
それに加え、ヒロインは好きな時に男体化!
ヒーローは、ストーリーの流れで女装!!
それに加え、ヒロインのお兄ちゃんは妹のファンクラブを作る程のシスコン!!!
ストーリーも面白いのですが、それ以上にキャラクターの個性が、ものすごく生き生きしている作品なんですよ。
これは私の完全な偏見なのですが、キャラクター性が強い作品は、「また読も」となりやすく、キャラクターに会いたくて繰り返し読んでしまう傾向にあると思うんですよね。
私だけかな!!
先程お話した「癖」が刺さる方は、絶対に好きになる作品かと思うので、ぜひぜひお手隙の時にお手に取ってくださいませ!!!
参考になったら幸いです。
ではノシ
小説家になろう
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